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第2部「異郷へ 写真家たちのセンチメンタル・ジャーニー」
左)柳沢信 ≪岩国にて≫ 「片隅の光景」より 1972年
右)荒木経惟 「センチメンタルな旅」より 1971年
■会 期:
○第1部「東方へ 19世紀写真術の旅」:5月16日(土)→7月12日(日)
○第2部「異郷へ 写真家たちのセンチメンタル・ジャーニー」:7月18日(土)→9月23日(水・祝)
○第3部「異邦へ 日本の写真家たちが見つめた異国世界」:9月29日(火)→11月23日(月・祝)
■休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
■会 場:3階展示室
■料 金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円
※( )は20名以上団体および、上記カード会員割引料金
※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
※東京都写真美術館友の会会員は無料
※第3水曜日は65歳以上無料
■Period:July 18→ September 23,2009
■Closed Day:Monday (Tuesday if Monday is a national holiday)
■Venue:Exhibition Gallery, 3F
■Admission:Adults ¥500(400)/College Students ¥400(320)/High School and Junior Hight School Students, Over 65 ¥250(200)
※The figure in parentheses refers to a group discount rate applicable to groups of 20 people or more. ※Admission is free of charge for primary school students & younger children, disabled persons and their caretakers. ※Admission is free of charge for members of the Tokyo Metropolitan Museum of Photography. ※Admission is free of charge for persons aged 65 or older on the third Wednesday of each month.
「旅」と「写真」は、19世紀の写真の黎明期から常に関わり合いの深い関係でした。日本においても幕末に写真が渡来して以来、様々な視点で旅と関わり合いの深い写真が残されています。この展覧会では、写真術が発明された19世紀から現代に至るまで、「旅」というテーマのなかから生み出されたさまざまな表現を持つ作品を、異なる視点をもつ3つのアプローチにより構成。約半年間に渡って3回シリーズでご紹介いたします。
シリーズ2回目となる第2部「異郷へ」では、1970〜80年代前半に発表された戦後世代の日本の写真家たちの作品で構成いたします。1970年に行われた旧国鉄のキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」のコンセプトは「日本を発見し、自分自身を再発見する」でした。この時代の写真家たちは、旅をしながら、新たな日本の発見と、自分自身の作品の模索をしていきます。それはいずれも現実に写っている風景だけではなく、とても個人的な切り口であったり、傍観者のように醒めた視線で新しい社会の変化や不安を表現したものでした。何を撮るのか、何のために撮るのか、誰のために撮るのか、記録と観光としての「旅」ではなく、場所や目的のない「旅」をしながら、写真家たちは「写真」と「自分」と「社会」との関係を模索していったのです。
○出品数:161点
○出品作家
荒木 経惟(あらき のぶよし) 1940-
秋山 亮二(あきやま りょうじ) 1942-
森山 大道(もりやま だいどう) 1938-
柳沢 信(やなぎさわ しん) 1936-2008
須田 一政(すだ いっせい) 1940-
内藤 正敏(ないとう まさとし) 1938-
北井 一夫(きたい かずお) 1944-
牛腸 茂雄(ごちょう しげお) 1946-1983
土田 ヒロミ(つちだ ひろみ) 1939-
[本展の見どころ]
○「写真」と「旅」の関係から、「自分自身」を再発見する
1970年代とはどういう時代だったのでしょうか。70年に始まった旧国鉄キャンペーン「ディスカバー・ジャパン」と同時に旅番組「遠くへ行きたい」が放映開始。また女性誌『an・an』が発行されます。翌年には『non・no』が創刊。読者であるアンノン族と呼ばれる若い女性の小グループや一人旅が流行します。それまで常識であった家族旅行や会社の団体旅行から、新しい形式の旅が生まれたのです。
世の中の旅行ブームと重なるように、写真の世界でも「旅」をテーマとした作品の発表が目立つようになりました。旅行ブームに乗ったというわけではありませんが、「自分自身を再発見する」という旧国鉄キャンペーンのコンセプトにように、戦後教育を受け、日本が経済成長を続ける時期に写真家としての活動をはじめた彼らは、従来の写真の枠からはみだし、「自分自身を再発見する」表現を追い求めていきました。それはいずれも現実に写っている風景ではなく、とても個人的な切り口であったり、傍観者のように醒めた視線で新しい社会の変化や不安を表現したものでした。何を撮るのか、何のために撮るのか、誰のために撮るのか、記録と観光としての「旅」ではなく、場所や目的のない「旅」をしながら、写真家たちは「写真」と「自分」と「社会」との関係を模索していったのです。
○著名写真家の代表作から、知る人ぞ知る名作まで、161点を堪能!
本展では、荒木経惟、森山大道をはじめとする著名作家から、写真ファンにおなじみの作家まで、9名による作品をご紹介します。特に、昨年他界した柳沢信の作品を美術館でまとまって展覧できる稀有な機会といえるでしょう。また、今まで出品のチャンスが少なかった秋山亮二や北井一夫をご紹介するほか、2008年度の新収蔵作品である須田一政の作品もいち早く公開いたします。写真ファンから歴史や旅行に興味のある方にまで幅広くお楽しみいただける見ごたえのある展示内容です。
○出品作品はすべて東京都写真美術館のコレクションです
本展に出品される作品はすべて、2万5000点余におよぶ当館のコレクションから選りすぐられた名作ばかりです。収蔵されている作家や作品の幅広さをご紹介するとともに、それぞれのオリジナル・プリントの美しさをじっくりとご鑑賞いただける絶好のチャンスです。


第2部「異郷へ 写真家たちのセンチメンタル・ジャーニー」
左)青森県下北半島「いつか見た風景」より 1970年
右)モチを食べる老婆、青森県川倉地蔵堂「婆バクハツ!」より 1969年
--- 担当学芸員によるフロアレクチャー ---
第2、第4金曜日 14:00より担当学芸員による展示解説を行います。
※展覧会チケットの半券(当日印)をお持ちの上、会場入り口にお集まりください。
--- 関連講演会 「1970年代の写真−柳沢 信を中心として」 ---
2009年9月22日(火・祝) 14:00〜16:00
場所:1階創作室
講師:柳本 尚規(写真家・東京造形大学教授)×藤村 里美(当館学芸員)
※展覧会チケットの半券をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
※当日10時より1階受付で整理券を配布します(番号順入場、自由席)
■主催:東京都 東京都写真美術館
■協力:フォト・ギャラリー・インターナショナル/旅行読売出版社
