1階 ホール


 

 「銀嶺の果て」 ⓒ1947 東宝

人は何故、山に登るのか? 永遠の問いに挑む二週間!
今春3/4~5/6に開催される写真展 「黒部と槍 冠松次郎 と穂苅三寿雄」に関連した企画として、二十世紀初頭の黎明期から現在に至る《山岳映画》 の系譜を俯瞰し、回顧する特集上映を行います。
時代を超えてバトンが受け継がれ脈々と作られてきた《山岳映画》の数々を、空前の 規模のラインナップで、一挙にお楽しみいただきます。
企画主催:T&Kテレフィルム 特別協賛:モンベル 協力:山と溪谷社

「黒部と槍 冠松次郎 と穂苅三寿雄」

<山岳映画 特集上映>
-黎明期のドイツ映画から日本映画の名作まで-

公式ホームページ → http://www.yamaeiga.com

お問い合せ : ティアンドケイテレフィルム 03-3486-6881


  • 上映期間 :2014年4月19日(土)~5月2日(金)
  • 休映日 : 2014年4月21日(月)
  • 上映時間 : 下記の【上映スケジュール】でご確認ください。

■料金:【当日券(1プログラムにつき)】
 一般1,500円/シニア・学生・高校生・中学生・小学生・障害者手帳をお持ちの方1,000円
■各種割引: 以下の方は当日一般料金が割引になります。
○ 当館友の会会員(会員証提示) 1,000円
○当館で開催の展覧会半券持参者(半券1枚につき一回の割引) 1,000円
○当館で開催の映画(「山岳映画 特集上映」を除く)半券持参者(半券1枚につき一回の割引) 1,000円
○ 三越カード・伊勢丹カード、アトレクラブビューSuicaカード会員(会員証提示) 1,000円
○ 夫婦50割引(どちらかが50歳以上、お二人揃ってご購入の場合) 2人で2,000円

※全席自由席  ※各回入替制  ※未就学児の入場は不可  ※各回とも開場は開映時間の10分前予定
※ご入場は、当日ホール受付窓口にてチケット提示と引換えに発行する入場整理番号順となります。
整理番号の受付はご鑑賞当日、午前10時より開始いたします。
(当日複数回をご鑑賞される方は、ご来場時に各回の入場整理番号の発行を受けて下さい。)

【上映スケジュール】 印の付いた回は、予告編はありません。本編からの上映となります。
  1回目 作品名 2回目 作品名 3回目 作品名 4回目 作品名
 4/19 
(土)
10:20 銀嶺の果て 13:30 八甲田山        
4/20
(日)
10:20 聖山 13:00 アイガー北壁 16:00 ヒマラヤ運命の山    
4/21
(月)
休館日
4/22
(火)
10:20 モンブランの嵐 13:00 植村直己物語 16:00 新しき土    
4/23
(水)
10:20 銀嶺の果て 13:00 聖職の碑 16:25 山の讃歌 
燃ゆる若者たち
   
4/24
(木)
10:20 山の讃歌 
燃ゆる若者たち
13:30 八甲田山

18:20  剱岳 点の記
4/25
(金)
10:20 ヒマラヤ運命の山 13:00 死の銀嶺 16:00 聖山 18:20 アイガー北壁
4/26
(土)
10:20 植村直己物語 14:00 解説トーク付特別上映
「雪の立山、針の木越え」、
「雪の薬師、槍越え」 2作品併映
   
4/27
(日)
10:20 黒い画集
ある遭難
13:00 聖職の碑 16:25 氷壁    
4/28
(月)
10:20 氷壁 13:30 八甲田山        
4/29
(火)
10:20 モンブランの嵐 13:00 死の銀嶺 16:00 ヒマラヤ運命の山    
4/30
(水)
10:20 聖山 13:00 アイガー北壁 16:00 新しき土    
5/1
(木)
10:20 山の讃歌 
燃ゆる若者たち
13:00 剱岳 点の記 16:10 黒い画集
ある遭難
18:30 氷壁
5/2
(金)
10:20 新しき土 13:00 植村直己物語 16:00 モンブランの嵐 18:20 死の銀嶺
※「氷壁」は16mmフィルムで上映致します。
チラシ等にて、35mmフィルムでの上映予定と告知していましたが、 映写機材の事情により変更となりました。ご了承くださいませ。
________________________________________________

■上映作品 ※( )内は、洋画は製作年、邦画は公開年 
【洋画】
「聖山」(1926・サイレント※音楽付) ドイツ/白黒/スタンダード/90分 デジタル上映
監督 アーノルド・ファンク
撮影 ハンス・シュネーベルガー、ゼップ・アルガイヤー

出演 レニ・リーフェンシュタール、ルイス・トレンカー、エルンスト・ペーターセン ほか

山岳映画の誕生を告げた先駆者アーノルド・ファンク監督による伝説的名作。主演はレニ・リーフェンシュタール。実験的な表現、冬山登山の死を賭した緊迫感とメロドラマの要素が混在したこの作品は、その後作られた全ての山岳映画に影響を与えた。
提供:Transit Film Gmbh

「死の銀嶺」(1929・サイレント※音楽付) ドイツ/白黒/スタンダード/134分 デジタル上映
監督 アーノルド・ファンク、G.W.パプスト
撮影 ゼップ・アルガイヤー、リヒャルト・アングスト、ハンス・シュネーベルガー
出演 レニ・リーフェンシュタール、グスタフ・ディースル、エルンスト・ペーターセン ほか

日本でも大ヒットしたファンク監督の代表作。世界初の冬山航空撮影を行った映画で、登山シーンのみならず、冬山を飛ぶ飛行機のスリリングな映像も衝撃的。1998年に修復されて、アシュレイ・アーウィンが新たに作曲したオーケストラ演奏が加えられたサウンド版を上映。
提供:Beta Film Gmbh

「モンブランの嵐」(1930・トーキー版) ドイツ/白黒/スタンダード/93分 デジタル上映
監督 アーノルド・ファンク
撮影 ゼップ・アルガイヤー、リヒャルト・アングスト、ハンス・シュネーベルガー
出演 レニ・リーフェンシュタール、ゼップ・リスト、エルンスト・ウデット ほか

後に映画監督として有名になったレニ・リーフェンシュタールが主演。モンブラン山頂近くの気象観測所を舞台にラブストーリーと極地遭難の悲劇が交錯する。その後の山岳ドラマのひとつの典型となった。当時最新の技術であったトーキー(発声)映画として制作された。
提供:Nippon Cine TV Corp.
 
「アイガー北壁」(2008) ドイツ・オーストリア・スイス合作/カラー/シネスコ/127分 デジタル上映
監督 フィリップ・シュテルツェル
撮影 コーリャ・ブラント
出演 ベンノ・フユルマン、ヨハンナ・ヴォカレク、フロリアン・ルーカス ほか

アルプス登攀史上最大の悲劇と呼ばれた実話を基に、未到のアイガー北壁に挑んだクライマーたちの壮絶な運命を迫力満点の映像で描く。この有名な遭難事故が起こる前に作られた、アーノルド・ファンクによる一連の山岳映画との時代を隔てての相似も興味深い。
© 2008 Dor Film-West, MedienKontor Movie, Dor Film, Triluna Film, Bayerischer Rundfunk, ARD / Degeto, Schweizer Fernsehen, SRG SSR idee suisse, Majestic Filmproduktion, Lunaris Film- und Fernsehproduktion All rights reserved

「ヒマラヤ運命の山」 (2009) ドイツ/カラー/シネスコ/104分 デジタル上映
監督・撮影 ヨゼフ・フィルスマイアー
音楽 グスターボ・サンタオラヤ / アドバイザー ラインホルト・メスナー
出演 フロリアン・シュテッター、アンドレアス・トビアス、カール・マルコヴィクス ほか

八千メートル峰ナンガ・パルバートのルパール壁初登攀に挑む遠征隊に参加したメスナー兄弟は、登頂を果たすも絶望的な状況に陥る。登山家ラインホルト・メスナーの実体験を基に、一人生還した兄の苦悩と、登頂をめぐるスキャンダルの真相を描く。
©Nanga Parbat Filmproduktion GmbH & Co. KG 2009

【邦画】
「新しき土」(1937) 日本・ドイツ合作/白黒/スタンダード/106分 デジタル上映
監督 アーノルド・ファンク、伊丹万作
撮影 リヒャルト・アングスト / 撮影協力(特殊撮影) 円谷英二
音楽 山田耕筰
出演 原節子、早川雪舟、小杉勇、ルート・エヴェラー、市川春代 ほか

当時16歳の原節子が初主演し、山岳映画の巨匠アーノルド・ファンクと伊丹万作が共同監督した日本初の国際合作映画。日本国内はもとより世界各国で公開されて大ヒット。ライマックス・シーンの撮影は上高地~焼岳の急峻な火山山域で行われている。
提供:Atlas International Film GmbH

「銀嶺の果て」(1947) 日本/製作:東宝/白黒/スタンダード/89分 35mm上映
監督 谷口千吉 脚本 黒澤明
撮影 瀬川順一 / 音楽 伊福部昭
出演 三船敏郎、志村喬、若山セツ子、河野秋武、小杉義男、高堂国典 ほか

戦後最初の山岳映画で三船敏郎のデビュー作。黒澤明の脚本、伊福部昭の音楽、北アルプスでのロケなど多くの魅力に満ちた超一級のエンターテインメント大作。ロケ撮影は穂高と後立山連峰(白馬、八方尾根など)で行われ、美しい白銀の世界と、冬山登山の緊迫感が余すところなく捉えられている。
ⓒ1947 東宝

「氷壁」(1958) 日本/製作:大映(東京撮影所)/カラー/ビスタ/97分 16mm上映
監督 増村保造 原作 井上靖 / 脚本 新藤兼人
撮影 村井博 / 音楽 伊福部昭
出演 菅原謙二、山本富士子、野添ひとみ、川崎敬三、上原謙、浦辺粂子 ほか

北アルプス穂高連峰で実際に起きたナイロンザイル切断事件に題材を取った井上靖のベストセラー小説を、増村保造(監督)、新藤兼人(脚本)のコンビで映画化。山岳遭難事件に社会的な視点とラブロマンスが交錯する。登攀シーンのロケは厳冬期の谷川岳マチガ沢で行われた。

※「氷壁」は16mmフィルムで上映致します。
チラシ等にて、35mmフィルムでの上映予定と告知していましたが、 映写機材の事情により変更となりました。ご了承くださいませ。
ⓒ1958 KADOKAWA

「黒い画集 ある遭難」 (1961) 日本/製作:東京映画/白黒/シネスコ/87分 35mm上映
監督 杉江敏男 原作 松本清張 / 脚本 石井輝男
撮影 黒田徳三 / 音楽 神津善行
出演 伊藤久哉、香川京子、土屋嘉男、児玉清、和田孝 ほか

松本清張の短編集『黒い画集』から、山岳遭難とミステリーが緻密にミックスされた『遭難』を映画化。前半は夏山、後半は冬山登山の緊迫したシーンが続く。物語の舞台である北アルプス鹿島槍ヶ岳で実際にロケ撮影が行われている。
ⓒ1961 東宝

「山の讃歌 燃ゆる若者たち」(1962) 日本/製作:松竹/カラー/シネスコ/90分 35mm上映
監督 篠田正浩 原作 有馬頼義 / 脚本 白坂依志夫
撮影 小杉正雄 / 音楽 山本直純
出演 山村聡、田村高廣、岩下志麻、早川保、山田五十鈴、倍賞千恵子 ほか

原作は有馬頼義の短編『三人の息子』。封建的な家庭に育った兄弟が親の強要する出世主義に逆らい、尊厳を取り戻すため困難な登山に挑む。篠田正浩監督は「ぼくの中の一種の私小説として、自分の心情的な気持を映画に託した」と語っている。
ⓒ1962 松竹株式会社

「八甲田山」完全版(1977) 
日本/製作:橋本プロ、東宝映画、シナノ企画/カラー/シネスコ/172分 ニュープリント35mm上映
監督 森谷司郎 原作 新田次郎 / 脚本 橋本忍
撮影 木村大作 / 音楽 芥川也寸志
出演 高倉健、北大路欣也、三國連太郎、加山雄三、加賀まりこ、秋吉久美子 ほか

世界山岳史上最悪とも言われる遭難事故を題材にした、新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨』を豪華スターの競演で映画化。雪中行軍のロケ撮影は八甲田山と岩木山で行われて過酷を極めた。公開時にカットされたシーンを復元した“完全版”をニュープリント35mmフィルムで上映。
ⓒ橋本プロ、東宝映画、シナノ企画

「聖職の碑」(1978) 日本/製作:東宝映画、シナノ企画/カラー/シネスコ/153分 35mm上映
監督 森谷司郎 原作 新田次郎 / 脚本 山内久
撮影 木村大作 / 音楽 林光
出演 鶴田浩二、岩下志麻、三浦友和、北大路欣也、大竹しのぶ、中井貴恵、笠智衆 ほか

実話に基づく新田次郎の同名小説を「八甲田山」に続き森谷司郎監督が映画化。大正2年、中央アルプス木曽駒ヶ岳で、小学校の修学登山中に起きた遭難事故の顛末を描く。単なる悲劇を超えて、教師と生徒、自然と人間が織り成すヒューマン・ドラマとして心に訴えかける秀作。
ⓒ1978 東宝、シナノ企画


「植村直己物語」(1986)  日本/製作:電通、毎日放送/カラー/ビスタ/140分 デジタル上映
監督 佐藤純彌 原作 植村直己 / 脚本 岩間芳樹 佐藤純彌
撮影 並木宏之 / 山岳撮影 阿久津悦夫 / 音楽 ウィンダム・ヒル
出演 西田敏行、倍賞千恵子、古尾谷雅人、若林豪、池部良、乙羽信子、山岡久乃 ほか

冒険とは―生きて帰ること。冬のマッキンリーで消息を絶った植村直己の生涯を、ヒマラヤ、アラスカでの極地ロケを敢行して描いた伝記映画。山岳部の落ちこぼれだった学生時代から、五大陸最高峰単独登頂、北極圏犬ぞり単独行と続く道程を夫婦の物語として描き、深い余韻を残す
(c)電通、毎日放送

「剱岳 点の記」(2009) 
日本/製作:「剱岳 点の記」製作委員会/カラー/シネスコ/139分 35mm上映
監督 木村大作 原作 新田次郎 / 脚本 木村大作、菊池淳夫、宮村敏正
撮影 木村大作 / 音楽 池辺晋一郎
出演者 浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、井川比佐志、夏八木勲、役所広司 ほか

「八甲田山」や「聖職の碑」を撮影した名カメラマン木村大作が、初監督作で新田次郎の同名小説を映画化。明治時代末期に、日本地図完成のため未踏峰とされる剣岳に挑んだ男たちの苦闘を描く。北アルプス立山連峰で長期間のロケ撮影が行われ、その美しい自然をフィルムに捉えた。
©2009「劔岳 点の記」製作委員会


作品解説トーク付き特別上映
[協力]立山博物館
ゲスト 布川欣一氏(登山史・山岳文学研究家)
「雪の立山、針の木越え」
(1923撮影・記録映画・サイレント※無音) 
白黒/42分 デジタル上映

制作 伊藤孝一 / 撮影 勝野銈四郎、伊藤孝一
 
「雪の薬師、槍越え」
(1923-1924撮影・記録映画・サイレント
※2000年に作品化、音楽・ナレーション付き)
白黒/48分 デジタル上映
制作 伊藤孝一 / 撮影 勝野銈四郎、伊藤孝一 
「雪の立山、針の木越え」 「雪の薬師、槍越え」 
伊藤孝一は大正後期に大規模な登山・撮影隊を組織し、積雪期の北アルプスを踏破。山行を35mmフィルムに記録した。その業績は激動の時代と共に忘れ去られたが、戦後フィルムが再発見されて再編集・作品化された。その貴重な映像を上映し、日本の山岳映画の原点を訪ねる。
 

関連イベント

上映後アフタートーク
2014年4月22日(火) 16:00の回「新しき土」上映終了後  終了致しました
ゲスト:石井 妙子氏(いしい たえこ ノンフィクション作家)
〈プロフィール 〉
1969年神奈川県生まれ。白百合女子大学卒。ノンフィクション作家。主著に小津安二郎監督や川島雄三監督も通った伝説のバーを描いた『おそめ』(新潮文庫)。他に「評伝・原節子」(『原節子のすべて』、新潮社)、「原節子とナチス」(「新潮45」2014年1月号)。現在、原節子の書下ろし評伝を執筆中。

特別ゲスト(予定):岸 富美子氏(きし ふみこ 元映画編集者・「新しき土」編集助手)
〈プロフィール〉 
1920 年生まれで、「新しき土」に主演した原節子と同い年。1936 年に京都の第一映画社で編集助手となり、同年、日独合作映画「新しき土」に編集助手として参加、最新のドイツの編集技術を目の当たりにする。38 年に京都日活に入社。39 年に満映に移り、李香蘭主演作など多くの映画編集に携わった。 満州国崩壊後は満映を接収した東北電影公司に残り、中国の映画草創期の技術指導に尽力。1953 年に帰国した後は新藤兼人監督らと独立プロなどで活躍した。

※30分程度(予定)。同回をご鑑賞の方が対象となります。
上映後アフタートーク
2014年4月24日(木) 10:20の回「山の讃歌 燃ゆる若者たち」上映終了後  終了致しました
ゲスト:篠田正浩監督(しのだまさひろ 映画監督)

※30分程度を予定、同回をご鑑賞の方が対象となります。
作品解説トーク付き特別上映※満席となりました。
2014年4月26日(土) 14:00の回  終了致しました
作品解説トーク付き特別上映を開催いたします。 協力:富山県[立山博物館]
【上映作品】「雪の立山、針の木越え」、「雪の薬師、槍越え」  ※2作品併映
ゲスト
布川 欣一氏(登山史・山岳文学研究家)
吉井 亮一氏(富山県[立山博物館]学芸員) 
※満席となりましたので、受付は終了いたしました。