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2009年05月 アーカイブ

2009年05月08日

本展覧会ラストのフロアレクチャー!

こんにちは、皆様お元気ですか。
本日を含めて、あと3日!

ラスト・スパートを迎えている「夜明けまえ2」のフロアレクチャーを本日16:00-開催いたします。
本日は最終回です。
何しろラストなので、通常は45-60分を目途に行っていますが、ちょこっと伸びてしまうかもしれません。
眼は写真へ、お耳だけ三井へお貸しいただければ幸いです。

ご興味のある方は、是非ご参加ください!

ではまた

浮世絵に見る写真

こんにちは、古写真ブログ担当の三井です。
それにしても、今年のGW前半は本当に素敵なお天気でしたね。
そんな中、僕は毎日、美術館へ出勤していました。
そして、今日も元気に美術館でお仕事をしております。
本日はフロアレクチャーの最終回でした。
ちょっと時間をオーバーしてしまったにも関わらず、最後までご拝聴くださった皆様、本当にありがとうございました。

さてさて、今回は本展の出品作品中、ちょっと異色の作品をご紹介します。
その名も《虎写真》。

落合芳幾(1833-1904)による浮世絵です。芳幾は幕末から明治の浮世絵師で、1872年(明治5年)ころから新聞錦絵へ視線を向ける人物。このため、本作はこれ以前の制作と考えられますが、明確な制作年はわかりません。
それにしても、不思議な浮世絵だと思いませんか?
なぜこれが《虎写真》なのでしょう。
僕なりに、なんとなく想像できるのですが、それはあくまで仮説に過ぎませんし、写真の歴史とも異なることなので、展示室ではあえて解説をつけていません。
これはなんだろう。
唐突だな。
どういうものだろう?
と感じていただけるような展示構成で配置して、来館者の方々に考えていただければと考えたのです。
ですが。。。
本展もこの週末で終了です。
この場を借りて、僕の感じたことを開陳してもいいかと。
ご興味があれば、ご笑覧ください。

写真が日本へ浸透し始める幕末期、もちろん動画はなく、人々が眼にするほとんどの画像は絵画です。それも西洋的一点透視図法を用いたものではなく、日本的な二次元性を重視したものであり、多くの場合は輪郭線のしっかりした描法の絵画です。
これが当たり前だった社会へ写真が輸入されたとき、人々がどれほどの驚きを持って受け入れるのか。

正直、僕のイマジネーションでは、想像の範囲を超えています。
ただきっと、写真に魅了される人もいれば、新奇を嫌う人もいたでしょう。そして、興味はあるけれど踏み出せない人も多かったことでしょう。
石版画を見て、「これは絵ではない!」とか「写真に写ると魂が抜かれる」とか、現在で考えればトンチンカンかもしれませんが、わかるような気がほんの少しだけします。
何しろ、当時は現在のように毎日異なる写真を見る機会はなかったでしょう。
最も多く出回っていただろう浮世絵についても、毎日異なる絵を見るというのは難しかったはずです。
そのような環境の中で、写真というものをおぼろげに知っていても、実際に写真とはどういうものかを明確にイメージすることは難しいのではないでしょうか。
下の浮世絵も、この時期に生まれたものです。

明らかに役者写真を元にして制作された浮世絵であり、《虎写真》に比べれば、遙かに写真を元にしたことが「写真所」という文言に頼ることなく理解できます。
では、この二つの共通点は何でしょう。
もうおわかりの方も多いのではないでしょうか。
おそらくグラデーションですよね。
夕照や朝焼けなど、日本の木版画にもグラデーションを使った表現がないわけではありません。しかし、相貌や動物においてそれが行われることは少ないのではないでしょうか。
黒と灰と白これをもって虎を表現する。水墨画などでは普通に行われることですが、《虎写真》の中にいる雉や西洋人には色がついています。虎だけがモノトーンで表されている。
モノトーンのグラデーションであることこそ、写真であることの記号として理解され、このような浮世絵が作られたのではないでしょうか。
明治初期の人々にとって、写真というとどういうものを指すのか。
この浮世絵は、ぼんやりではあるけれど、当時の人々の「写真とはどういうものか」という感覚的な理解を伝えているもののように思えるのです。

と、これはもちろん僕の感じた仮説です。

是非、この週末これらの浮世絵に触れてご自身で考えていただければ幸いです。

さて、少しお休みしていましたおいしいもの情報。
ゴールデンウィークが過ぎた(まだ真っ最中の方もいらっしゃるかもしれませんが)とはいえ、このところの雨続きで、案外涼しい。涼しいどころか、目覚めたときに片付け忘れていたヒーターのスイッチに手が伸びそうなこの頃です。
そんな季節の変わり目にぴったりなメニューを当館のすぐ近くガーデンプレイス内で発見。

その名も「焼き鶏おでん定食」
真ん中にどんと冷えたサラダ、香の物ももちろんコールドメニューです。
それに対して、がっつり暖かいおでんとお味噌汁。
もちろん、焼き鶏もふんわり温かく、この時期おすすめの一品。
是非、ご賞味ください。

ではまた

2009年05月20日

展覧会閉幕!そして、新たなる旅立ち

皆様こんにちは、古写真ブログ担当の三井です。
さて、去る5/10(日)無事夜明けまえ第二部が閉幕いたしました。
皆様のご来場、誠にありがとうございました。

今月はお借りしておりました大切な作品をご返却する旅。
本当に貴重な作品を快くお貸しくださった皆様に、心より感謝申しあげます。

来月からは、「第3部 四国・九州・沖縄編(仮)」へ向けて、新たな調査が始まります。
この展覧会の開催は平成23年3月を予定しております。
第1部、第2部に引き続き、調査対象地域内の展示施設を有する機関へアンケートをご送付して、調査を開始します。そして、このご返答に基づいて実地調査へ向かいます。
全5回、10年計画のこのシリーズ展。
折り返しポイントにもまだ到着しておりません。

今回の展覧会では、体調を崩してしまってご迷惑をたくさんかけてしまいました。
これからは体調に細心の注意を払って、がんばります!

本日のおいしいもの情報は、恵比寿からちょっと離れて江古田の情報です。
夜明けまえシリーズ全体を通して、ご協力をいただいている日本大学芸術学部があり、僕の生活の一部となっている場所です。

細切り肉麺

少し駅から離れているのですが千川通り沿いにあるお店。
醤油ベースでものすごくベーシックなんですが、これがうまい!
期待通り、期待以上!裏切らないおいしさは、貴重です。
お店のヒント:長崎チャンポンがメインのお店です。(^o^)

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