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2009年03月 アーカイブ

2009年03月11日

開幕!

本当にご無沙汰しております。
古写真ブログ、担当の三井です。
本当に、本当にご無沙汰しております。

そして、3月7日に展覧会が開幕しました!
総出品点数294点!
金曜日に開催した内覧会を含めますと昨日、1000人を突破した計算になります。
初回の土日においでくださったお客様だけでも、500人を超えております。

企画者としては地味で地道な企画のつもりですが、
「第一部をご覧になって楽しみにしてくださっているお客様がいらっしゃるのだ!」と
改めて実感致しました。衷心より、ご来場にお礼を申し上げます。
また、誤植などを指摘してくださったお客様、本当に感謝致します。


次回からは、会場構成や出品作品について、少しずつお話しできればと思います。
(ブログがアップできなかった言い訳も、少しずつ。。。)
おたのしみに (*^_^*)


そして、美味しいもの情報。
今日は展覧会を開催することができて、もの凄く嬉しかったので
日曜日ちょっと贅沢なご飯を食べました。
贅沢といえば、トンカツ!
トンカツといえば御徒町!
御徒町がトンカツの聖地だと思っているのは、きっと僕だけじゃないでしょう。
デパートをかいくぐり、秋葉原と上野を繋ぐ太い道を渡って細い路地を入ると現れる老舗。
白木のカウンターとお座敷のこのお店は、
本当に小さい頃から今は亡き父に連れられて訪れました。
きっと35年くらい前から、ことあるごとに足が向いてしまうお店です。


相変わらず、美味しいロースカツ。
このおいしさは、ちょっと涙が出るほど。
そして、お帰りには、このすぐ近くにある和菓子屋さんのお土産「どら焼き」をお忘れなく!

ではまた。

2009年03月12日

であい・まなび・ひろがり

こんにちは、三井です。
さてさて、皆様のおかげをもちまして、夜明けまえⅡ現在開催中でございます。ぜひ是非おいでください。
前回、予告しましたとおり、夜明けまえⅡの構成や出品されている作品を、少しずつご紹介してまいります。また、実際の展示室や研究報告書などにはない情報も、こちらに書き込んでいきたいと思いますので、お楽しみにしてください。

初回である今日は、展示構成についてお話ししたいと思います。
夜明けまえⅠをご覧戴き、そして素晴らしき記憶力の方は、
すでに今日のタイトルでお判りかと思います。そうです。
前回のときと同じ基本構成で、本展は作られています。
というより、2年ごとに開催する「夜明けまえ」という
5回シリーズの展覧会全体を通して、各回とも同じ3部構成にしようと考えています。

であい

まなび

ひろがり

それぞれのコンセプトと本展の見どころをご説明します。

「であい」 現存する日本における最古の写真をもとにして制作された『ペリー遠征記』や、万延元年(1860年)に日本からアメリカへ向かった遣米使節が現地で撮影された写真などから、日本における写真とのファーストコンタクト(出会い)を紹介します。

「まなび」 日本人で最初の営業写真師であるといわれる鵜飼玉川による写真や、玉川開業以前に制作された可能性の高い写真作品、幕末に制作されたカメラ、美濃の写真研究者であり後に写真師となる小島柳蛙(こじまりゅうあ)による写真などによって、日本に定着し始めた時期の姿を紹介します。

「ひろがり」 肖像写真の裏側にある写真師の記述や名刺判に残された明治時代の風景、街の景観をとらえたパノラマ写真や名所をまとめたアルバム、公的な「こと」を残す写真など、個人で楽しむ写真が社会的役割を担っていくひろがりを紹介します。

制作された時期で分けると、幕末(であい)、幕末~明治初年(まなび)、明治初年~明治中期(ひろがり)となります。
ぜひ展示室で、モノとしての写真、モノが持つ強さ・おもしろさを感じてください。
そして、もしも展示室で写真のおもしろさを感じてくださる方がいらしたら、企画者としては最高です。
次回はなぜこの展覧会を着想したのか。
すこし、暑苦しいお話を。

そして、恒例の美味しいもの情報
当館の周辺での情報です。
ブログを始めた当初、アボガドバーガーを掲載したのですが、どうもそのお店は休止中となっている様子。そこで、もう一つのアボガドバーガーをご紹介します。

ビーフバーガーにアボガドをトッピング。もちろん、チーズやオニオンなど様々なものがトッピングできますから、お好みで+アルファすることもできます。
ガッツリお肉、元気になって明日のギャラリートークがんばります。

2009年03月13日

着想秘話

こんにちは、古写真ブログ担当の三井です。
今回は企画者からの思いを少し語らせてください。

僕が好きなのは写真であり、写真という枠をしっかり見つめるということです。
僕がこの企画を考えたのは、ある映画の台詞からでした。
主人公がライブハウスの亭主に訊きます。
「どうなんだ、最近のロックは?」
それに対して亭主が答えます。
「ロックに古いも新しいもねぇよ」
少しうろ覚えですが、内容的なはこんな掛け合いでした。

写真も同じだと思うんです。
でも。。。
古い写真は、古いということが重要になりすぎて、今の写真と同じ土俵に載せてもらえることが滅多にありません。例えば、有名な坂本龍馬の写真について、様々な方が様々な研究をされています。
曰く、いつ撮影されたのか。
曰く、坂本龍馬の着ていた服は何色なのか。
全て被写体が中心の研究です。そして、「誰が撮影したのか。」ということについても、様々な議論がなされました。しかし、誰が撮ったかを決めるのは、常に写真とは無関係な傍証資料でした。
光の使い方や構図に代表されるような「撮り方」に言及する古写真の研究はとても少ないのです。ないといってもいい。もちろん、古い写真に関して全てがこのような視点を持つべきだとはいいません。でも、それがあってもいいし、それを考える器があってもいいと思うのです。
しかし、残念ながら、まだまだ古い写真の多くは人の眼に触れていません。
まだまだ新発見があり得るのです。
その地域では有名だけれど、一歩隣の県に行くと誰も知らないとか。
ある業界においては始祖の肖像としてとても有名だけれど、写真という目で誰も見ていない写真とか。
ある機関では常に展示しているけれど、写真史に興味がある人のネットワークに引っかかりにくいとか。
まだまだ知らない写真がある。
だから、まずはここからだと。
まずはできるだけ作品を表に出して、歴史にある程度の決着をつける。
歴史がひとつの流れを持てば、歴史の中の個体に視線が行く。
視線が行くということはつまり、写真を写真として見ることができるということなのではないか。
写真を写真として見る器ができるということなのではないか。

幕末の写真師も
昭和のカメラマンも
現代のフォトグラファーも
全ての写真を並列にならべて、好きな写真について語れたら素敵だなぁと。
普通に幕末の人と現代の人を光の使い方で括って好きだという人が出てきたりしたら、もの凄く嬉しい。
そんなときが来るためのすこしでも、本当に少しでもいいから役に立ちたい。

だから、まず、僕はできるだけ多くの写真を開拓して平場において、歴史研究の材料を提供したいのです。ちょっとずつだけれど、がんばります。

すみません、春一番が吹いた日に暑苦しくて。。。

お詫びの意味を込めて、お口直しに2階で開催中のやなぎみわ マイ・グランドマザーズの本日行われたギャラリートークを。。。

素敵な展示室です。
コシャリスト(古い写真が好きな人を自分を含めて勝手にこう呼んでいます)の方々も、ぜひいらしてください。

そして、本日の3階展示室。

それにしても、写真作品があって、写真のお話をする。
なんて楽しいんでしょう。
次回のギャラリートークは、3/27です。14:00~やなぎみわ マイ・グランドマザーズ16:00~が夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 Ⅱ.中部・近畿・中国地方編です。ぜひぜひご参加ください。

今日の美味しいもの情報は、ほんの少し恵比寿から離れますが、五反田のお店。
刀削麺です。

刀削麺のすいとん的なまったり感はもともと好きなのですが、このお店は日本人向けのアレンジを感じさせません。そして、ボリュームがしっかりしている。
とってもおいしい。
しばらく刀削麺にはまりそうです。

ではまた

2009年03月17日

堆朱カメラのお話

こんにちは、うららかに晴れ渡る東京よりお送りしております。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
古写真ブログ、担当の三井です。
さて、今回から少しずつ展示室の寡黙なスター達について、お話をしていこうと思います。
その第一回は、ポスターなど本展の様々な媒体でメインイメージを飾っている《堆朱カメラ》のお話。

福井の蘭方医笠原白翁(かさはらはくおう)が所蔵した国産写真機です。レンズ内部に名古屋の眼鏡屋「天玉堂」の改札が残っています。外観は米国製ダゲレオタイプカメラを模していますが、日本的な堆錦(ついきん)による装飾を施してあり、同種の写真機はこれまでに4台が知られていて、文久年間に名古屋の牧田屋味田孫兵衛(まきたやあじたまごべえ)製作の説があります。実用に十分耐えうる構造をしたカメラです。
カメラ本体の形状は、初期の米国製ダゲレオタイプカメラに酷似しており、蛇腹を使わないスライディングボックス式。要するに、二つの箱が入れ子になっていて、外の箱にレンズが付いていて、中の箱にホルダーが付いていてピントを合わせるために前後にスライドするようになっています。

また、今回の展覧会場では、展示しておりませんが収納用の桐箱に「メリケン弐拾五番」の墨書が書かれています。

調査写真なので、ピントが甘くてすみません。
この「メリケン弐拾五番」は横浜にあった居留地の番地であると考えられ、ここにはアメリカ人雑貨商 ラファエル・ショイヤーのお店がありました。彼は下岡蓮杖とも関わりを持つ人物であることから、このカメラの制作に関わっている可能性も指摘されています。
まだまだ謎が多いカメラですが、なにしろ漆と七宝が美しく、写真がいかに宝物であったのか身をもって教えてくれる素敵なカメラです。
展示室では、このカメラのピントグラスが今でもちゃんと像を結ぶことを確認できるように展示しています。展示ケースの周りをぐるっと回って、じっくりと鑑賞してくださいませ。

そういえば、本展覧会では「開拓スペシャル」ともいうべき、関東編から引き続いている展示方法があります。それは、写真をモノとして感じて戴くため、写真の裏面をできるだけお見せしようという立体展示です。(前回の3階展示室風景参照)写真はイメージのある画面側だけでなく、裏面にも素敵な情報があります。この情報を知って戴くために、作品解説を裏面側に配置しているモノもあります。
できる限り、展示ケースの周りをぐるぐると回って、モノとして感じてください。
ゆっくり、じっくりモノを見る。
これをするための場所が展示室です。
そして、じっくり見ることで必ず何らかの楽しい発見があるはずです。それこそが、鑑賞ということなのではないでしょうか。「見る」から「観る」へといってもいいかもしれません。

ぜひ美術館の展示室でスローライフを!


さてさて今回の美味しいもの情報。
今回は、去る3/14に初期写真に関する講演でお伺いした福生市の情報。
こちらは最近、横田基地周辺で福生バーガーのお店が盛り上がっています。
この福生バーガーは、それぞれのお店で個性的なバーガーを見せてくれることも面白いです。
僕が戴いたのは、横田基地の正面にあるお店。

バーガーというより、ナンドッグです。
うまい。
チキンがガッツリ。
もの凄いボリュームで、味のバランスがよく、メタボ感も低くって本当に美味しかった。
ぜひご賞味あれ。

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