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2008年09月 アーカイブ

2008年09月12日

液晶絵画 アーティスト・ギャラリー・トーク開催!

こんにちは、古写真ブログ担当の三井です。
ここ数日、突然の大雨というオプション付ではあるものの、東京はとても過ごしやすい日が続いています。
さてさて、本日は盛りだくさんな一日です。
地下と2階の二会場を使った「液晶絵画」では、14時からは小島千雪さんと鷹野隆大さんを招いたアーティスト・ギャラリートークが開かれ、16時からは「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ 第二部 わが祖国」の担当学芸員によるギャラリートーク、そしてさらに18時からは講師に日高優先生(群馬県立女子大学専任講師)を招いて「アメリカ的なるものを求めて-1930年代のアメリカン・ドキュメンツの眼差し」と題した講演会! イベント目白押しです写真美術館。

今回は「液晶絵画」のアーティスト・ギャラリートークをレポートします。

小島千雪さんと担当学芸員の藤村、後ろには鷹野隆大さん(ぶれました。。。スミマセン!)

小島千雪さんは本展出品作品《リズミカルム、砂の陸》について、常に姿を変えながらも、同時に不動の存在である砂丘をリズムの象徴として扱い、『夢だった現実』をテーマにして制作したことや、実際の撮影でのエピソード(砂丘に三脚は立たない!などなど)をお話いただきました。


作品を解説する鷹野さん

会場を2階展示室に移して、鷹野隆大さんによるギャラリートーク。本来であれば、地下から2階までエレベータで移動するところですが、とてもありがたいことにお聞きくださるお客様が多く、ほとんどの方は階段で移動していただくことになってしまいました(もちろん、僕も歩きました)。他の美術館も同様ですが、展示室のあるフロアは天井高が高いため、普通よりも遥かにたくさん歩かなくてはならないのです。
こればっかりは、どうしようもないのです。。。ご協力くださったお客さま、お疲れ様でした。
さて、鷹野さんによる出品作品《電動ぱらぱら》について、35mmカメラで撮影し、フィルムスキャンで動画にしている制作方法の解説や、現在の作品の形態に至るまでの経緯や、今回の作品の登場人数が18人であることなど、ざっくばらんにお話いただきました。

やっぱり、制作者ご本人のお話を聞くのは、楽しいですね。
仕事、仕事と思いながらも、ついつい聞き入ってしまいました。

さてさて、「液晶絵画」では9月26日(金) にも、やなぎみわさんを迎えてアーティスト・ギャラリートークを予定しています。
こちらも見逃せません。
乞うご期待!

「ヴィジョンズ オブ アメリカ 第2部 わが祖国 1918-1961」ギャラリートーク&開催!

いきなり、同日更新!
古写真ブログ担当の三井です。
なんたって、イベント目白押しの写真美術館。
こんな日があってもいいじゃないですか。

さてさて、この展覧会は3部作のど真中、写真が社会に力を持ち、社会が人の気持ちに力を持っていたアメリカの写真です。担当者の気合の入れようが作品の順序からも伺えます。
なんといっても冒頭からポール・ストランド「ブラインド・ウーマン」です。この作品、当館でも評価額ランキングトップテン上位にランクする作品。普通だったら、もったいぶりたくなるもんじゃないですか。
ところが今回は作品番号1番です当館収蔵のお宝作品をガッツリ出す意気込みがないと、こうは行きません。。
※出品作品はこちらをチェックしてください。


ギャラリー・トーク風景 語りかける担当学芸員

そして、今回の展覧会で一押しなのが、マイナー・ホワイトの作品。僕的には特に《太平洋の向こうの太陽》とにかく、プリントが美しい。グラデーションがすごい!写真てここまで出来るんだ!感がものすごく強い作品。もしかしたら、師匠のアンセル・アダムスより巧いのではないだろうか?とさえ感じさせる圧倒的な技術。


マイナー・ホワイトの作品を熟覧する来館者と力強く語りかける担当者

いいっすよねぇ。
写真でしか出来ない表現、プリントだからこそ伝わる美しさ。物としての写真の魅力を全開で堪能できる展覧会。ぜひ、お見逃しなく。
そして、9/26(金)にも10/10(金)にも担当学芸員による熱いギャラリートークは開催されます。
また、10月12日(日)の18:30~20:00は、ピーター・バラカンさんを迎えて「アメリカのポピュラー音楽-ジャズ・エイジからロックンロールまで」も開催予定!入場は無料で、当日午前10時より展覧会チケットをお持ちの方に1階受付にて入場整理券を配布しますから、ぜひぜひこちらも奮ってご参加ください。


もちろん、今日だって忘れてませんおいしいもの情報。
今回は、ちょっと志向を変えて夜のドライブのお供に坦々麺はいかがでしょうか。

もちろん、ラーメンなのが新しいのではなく、ちょっとお散歩中というのが新しいかと。。。
中原街道から環状八号線の田園調布付近へ抜ける裏道の三角地にある、とってもアットホームなお店。レパートリーが広くて、普通の定食もバンバンラインナップされているのにもかかわらず、ちゃんとおいしい。
お気楽な僕でも、あるんですよ、夜更けに「どっかいっちゃおうかな」的な気分になることが。
そんなときにふらっと立ち寄っても感じのいい店員さんと安定したクオリティ。
もちろん、リーズナブルだし。
へこんだ気持ちにちゃんと活を入れてくれるマイルドな辛さ。
おすすめです。

「アメリカ的なるものを求めて-1930年代のアメリカン・ドキュメンツの眼差し」

さて、ただいま日高優さん(群馬県立女子大学専任講師)をお招きして開催した講演会「アメリカ的なるものを求めて-1930年代のアメリカン・ドキュメンツの眼差し」が終了いたしました。
いま担当の学芸員が興奮して戻ってまいりました。
参加者は約30人の熱心な方ばかり。
時間もみっちりガッツリ2時間!
内容は、ミグラント・マザー(移民労働者の母)の写真をめぐって、さまざまなヴァリエーションを紹介し、アメリカにおける聖母子像としてのイコンがいかに流通するのか。
素敵なそして、鋭利なお話だった模様。
聞きたかったです(泣)。
残念ながら、盛り上がりのあまり、スチール撮影が出来なかったようです。。。
日高さんの美しい姿とともにレポートをお送りしたかったのですが、それは次の機会に。


さて次回は、実はすでに集計に入っている中部・関西・中国地方への膨大にご返却いただいた「古写真アンケート」の話題。本当、皆様のご協力で成り立つ展覧会です。
乞うご期待!

2008年09月16日

[古写真所蔵アンケート]集計!

比較的早めの更新、されど古写真の話題としては途轍もなくお久しぶりの古写真ブログ。
担当の三井です。
古写真屋のゼラチン・シルバー・プリント・シンドローム(最近はさらに液晶でした)というかなんといいいますか。。。本当に古写真のお話が長い間できていなかったなぁ。。。

美術館学芸員の仕事というのは、決して自分の受け持っている展覧会の準備だけでなく、いろんなことが並列均等同一比重で存在するのです。
またね、僕自身も美術館の業務だっていうだけで十分に全部好きだったりして、正直がんばっちゃんたりするんですよ。
これがまた。。。

などと、遅々としてご報告できなかった言い訳をしていてもなんですし、だからといって、ご報告が遅くなったのは事実ですし、仕方がないですものね。。。
反省反省。
・・・と、落ちている場合でもなく、
とにかく、現状の進捗のご報告させていただきます。

実は先月の中旬に正式書類と共に、[古写真所蔵アンケート]を中部・関西・中国地方の美術館・博物館・文書館・図書館・大学図書館・教育委員会など1890箇所の諸機関へご送付させて戴いておりました。そして、今月の初旬に、一応の締め切りを設けさせて戴いていたのです。
今回はこの集計結果をご報告。

まず何よりもうれしいのが、ご返送戴いた数がものすごく多いこと!
この数が多いんです!
すごいです!
本当にありがたいです。
先週の段階でお返事を戴いた総数が、なんと837通でした。
約半数!

以下はその内訳です。
明治28年以前の古写真を収蔵している。   114通
明治28年以前の古写真を収蔵していない。  698通
収蔵はしていないが、情報を提供します。    25通

一昨年の調査の際は、1429館へご送付し、540館からご返事を戴いておりましたから(このときだって、1/3強ですから、十分すごいのです!)、さらに飛躍的にご返事を戴く比率が高くなっています。
本当にありがたいです。
特に、収蔵がない場合、なかなかご返事を戴くのが難しいかなぁと感じていただけに、これだけ頂戴できると、ちょっと感動です。もちろん、収蔵ありでご連絡戴いたことの感動はさらにひとしおです。
そして、内容的にもすごい期待感が!
頂戴したお返事の中に、「ジョン万次郎(彼は商業というと難しいけれど、日本人初のカメラマンといってもいい人です)が撮った写真あります!」をはじめとして、僕がまったく未見の作品や写真師に関する資料も多くいただいているのです。
かなり期待できちゃいます。
\(^^)/

それにしても本当に皆様のご協力があってはじめて、この調査プロジェクトが成立するんだということを改めて実感致しました。収蔵されていなくてもご協力くださった皆様、まずはこの場を借りて御礼を申し上げます。
誠にありがとうございます。

これから、現地へご連絡してご調整をさせて戴き、実際に古写真を巡る冒険!の旅が始まります。
進捗、速報、これからはガンガンいきますよ!
ご期待ください!
(もちろん、古写真以外の情報やおいしい物情報も続けます。^^)

2008年09月26日

ギャラリー・トークday

めっきり秋らしい空の割には、涼しさがいまひとつなこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
古写真ブログ担当の三井です。
さて、今回は本日14:00-開催されました「液晶絵画」のAGT(アーティスト・ギャラリートーク)と16:00-の「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ 第二部」ギャラリートークをご報告。


まずは「液晶絵画」やなぎみわさんが登場です。


すみません、液晶の作品を見やすいように会場を暗くしているので、ぶれボケです。

ちょっとだけお手伝いをさせていただいて、トークに参加しました。いやぁ、面白い。本当に、しっかり考えておられます。
写真と映像(時間性のある動画)について。やなぎさんにとって、基本はあくまで写真だと仰っしゃる。実際に映像(時間性のある動画)の作品はこれまであまり作っていない。実際に写真作品を作るとき、モデルを使われてものすごく多くのシャッターを切る。これをフィルムの段階で選ぶとき、連続したコマとして存在するため、それ自体がパラパラマンガというか、映像(時間性のある動画)のように感じられることも少なくないとか。
すべての写真を使ったアーティストがそうであるように、この膨大なカットの中から一点を選び出し、プリントする行為はやはり、身を切られる思いがやなぎさんもするそうです。今回のように時間性のある作品を作ると、それがやわらぐというか、少しストレス解消になるというか。。。。そんな風に仰っていました。
でも、だからといって、いや、だからこそなのでしょう、写真と映像(時間性のある動画)はものすごく隔たりがあって、なかなかこの壁を越えにくいと仰っていました。作品制作に対する真摯でストイックな姿勢がしっかりとあるから、たった一点(1カット)を選び抜く。この感覚と真摯さの延長線上で時間性のあるものを制作するのは、よりいっそうのストイックさが求められる。
これは厳しいし仕事です。
もちろん、作品についての直接的なお話もしていただきましたが、それよりも制作への姿勢や「液晶絵画」という様式と関わったことから感じられた価値観やフィロソフィカルな視点についてお話いただいた印象でした。
制作者として、直向に作品と向き合うということの気高さが感じられる時間でした。
本当にありがとうございました。

そして、前々回予告しました「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ 第二部」ギャラリートーク。
実は、急遽ぼくが担当することになり、お話をさせていただきました。

ブログで書かせていただいた、マイナー・ホワイトのファイン・プリントのお話のほか、ロバート・キャパのノルマンディ上陸作戦の写真やFSAプロジェクトの写真などについて、主に写真の持つパワー!の部分に重点を置いて、お話させていただきました。40人を越える方々に最後までご拝聴いただきました。
みなさま本当にしっかりと聞いてくださって、本当にありがたい。感謝感謝です。
まだお聞きになっていらっしゃらない方、チャンスはあります。
10/10(金)にも担当学芸員のギャラリートークは開催されます。16:00-、これがラストチャンス。
お聞き逃しなく!

そして、10月12日(日)の18:30~20:00には、ピーター・バラカンさんを迎えての講演会「アメリカのポピュラー音楽-ジャズ・エイジからロックンロールまで」も開催予定です。入場は無料で、当日午前10時より展覧会チケットをお持ちの方に1階受付にて入場整理券を配布しますから、ぜひぜひこちらも奮ってご参加ください。

ではでは、今日のおいしいもの情報。
恵比寿です。ちょっとガーデンプレイスから離れたJR恵比寿駅の西口付近にあるお饂飩のお店。


魚のてんぷら重セット

けっしてガッツリ系ではないのですが、しっかりした麺でお魚も揚げたて。
表からはあまり想像できないのですが、店内に入るとお酒もしっかり飲める雰囲気。おつまみもあるしね。今日のような夜間開館日(20:00まで開館)にふらっと当館を訪れてから行くには、うってつけかもしれません。感想を焼酎を呑みながらお話して、締めには饂飩。なんてアフターファイブいかがでしょう?

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