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アメリカン・フォトグラフ in 19 Century

不定期更新爆進中の古写真ブログ、なんとか翌月の内に更新です。って、あと数時間ですが。。。
いずれにせよ、早いもので梅雨なのに水無月も今日いっぱい。
明日からは、七夕の文月。などと、風雅な書き出しで始まりながら、今日の話題はアメリカです。そうです。7/5からスタートする「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ 第一部 星条旗」のお話です。この展覧会は、2005年から恒例で開催している当東京都写真美術館の収蔵作品によって構成される連続展。全三部構成で、19世紀から20世紀末のアメリカ写真を概観するものです。もちろん、三井が担当するのは、19世紀。

今回の展覧会で、メインイメージとして選んだのが、下のエブラハム・リンカン肖像です。

よーく見てください。

そう、お気づきですね。

この写真、元は絵画なのです。
しかし、さらに元は、おそらく写真なのです。
残念ながら、直接、これ!という元にした写真が見つかっているわけではないのですが、1860年にリンカンは大統領選の演説のためにニューヨークを訪れている。このとき、写真をマシュー・ブレイディのスタジオで撮影しています。
ブレイディはこの後も、リンカンの写真を多く撮影し、「大統領のカメラマン」という地位を獲得し、暗殺される1865年までに多くの写真を残します。下は1864年にブレイディによって撮影された、もっとも有名なリンカンの肖像写真。

(“Mathew Bredy Hisorian with Camera” James D. Horan, 1955, Crown Publish, Inc. New York )

ワシントンD.C.にある国会議事堂の彫像もブレイディの写真を元にして制作されています。
もっとも、ブレイディはこれにとどまらず、視力がよわっても暗室馬車をしつらえ、写真隊を組織して南北戦争に従軍する男ですから、この地位に満足したわけではないのですが。。。それはさておき、この豪奢なケースに入っているティンタイプ(フェロタイプともいい、素材はブリキではなく鉄板を素材としています)は、「写真を元にして描かれた絵画を複写した写真」という実に複雑な代物なのです。
でも、冷静に考えてみると、写真が発明されて以降の肖像画は、写真を元にして制作されたものが少なくありません。その肖像画を画集で見るということは、さらに複雑な、「写真を元にして描かれた絵画を複写した写真を使って制作された印刷物」を見ているということになる。
ちょっと、知恵熱が出そうです。
ただ、このリンカンと画集の違いは、目の前にあるものそれ自体に100年を優に超える歴史があるかどうか。
そして、現在では失われた技術によって作られているという点にも凄みがあります。
ぜひ、直接、物として存在する写真にふれてください。
皆様に楽しんでいただけるよう、現在鋭意準備を進めております。
展覧会は7/5(土)10:00からスタート。
乞ご期待!!


さて、本当に恒例になっているおいしいもの情報。
今日はちょっと恵比寿を離れて、とはいっても都内のステキな情報を。
高円寺付近、環状七号線沿いにある立ち食いのお蕎麦屋さんです。お蕎麦屋さんといっても、うどんもあるし、丼ものもある。カウンターひとつの昭和漂うたたずまい。以前から、前を通るたびに気になりながら、なかなか伺えなかったお店です。ただ、お昼時でかなり賑わっており、勝手の分からない僕は、つい「当店特製!」の文字にひかれて「肉丼(スープ付)」を注文。但しこの時点で、カウンターにたどりつけていませんでした。やっとの思いでカウンターにたどり着くと、そこにはものすごい数のてんぷらが並んでいて、それまでとびかっていた「茄子うどん!」とか「春菊そば!」とか、なぞめいた注文に納得。次は春菊茄子うどんを注文するぞ!と決意したのでした。

そうはいっても、十分おいしかった「肉丼」(なにしろ、カウンターがアウトドアなので太陽光線が強くて、写真が夏してますね。笑)

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2008年06月30日 20:59に投稿されたエントリーのページです。

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