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7/1 巡回展スタート

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本プロジェクトの第一弾、「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史Ⅰ.関東編」が群馬県立館林美術館​http://www.gmat.gsn.ed.jp​へ巡回し、昨日からスタートしました。東京都写真美術館で見逃してしまった方も、そうでない方もぜひいらしてください。
さて、三井も火曜日から、作品展示のお手伝いに伺いましたが、とてもすてきな美術館です。現代の絵画・彫刻作品を展示することが基本の美術館だけあって、天井が高くて広い。写真美術館の収蔵作品としては大きい部類に入る「愛宕山から見た江戸のパノラマ」が小さいこと小さいこと。作品は本当に置かれる場所によって表情を変えますね。乞うご期待です。それから、今回の館林展では「館林スペシャル(勝手に銘々)」として近隣で個人の方が所蔵している写真を展示するコーナーもプラス。いろんな意味で東京都写真美術館とは趣の異なった展覧会に仕上がっています。
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ここでちょっと余談。この周辺は麺文化で蕎麦が美味しい。美術館の近くにも美味しいおそば屋さんがあり、館林美術館の学芸の方といっしょに展示期間中のお昼ご飯を僕も食べたのですが、「一升ざる」というサイズ(4~5人前)のものもあり、圧巻です。すぐ近くに栃木県佐野市があり、こちらは佐野ラーメンが有名です。ちなみに多々良駅から美術館へ向かう道すがらには、鰻の美味しいお店もありました。こちらもおすすめ。
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さて、学芸的な話に戻りますが、今回の展覧会出品作品について、先頃ちょっとしたニュースがありました。当館で出品した際には《男性胸像》とした小川一真による名刺判の肖像写真(金井家蔵・行田市郷土歴史博物館寄託)。この像主が確定ではないものの、同定できそうな資料が見つかりました。この写真は裏面に「富岡寫眞師小川製」とあります。小川一真は、明治10年に写真館を富岡製紙場の付近に開いたことが知られており、この写真はこの時の制作としてとても貴重なものです。この写真の像主の可能性が指摘されているのが速水堅曹(はやみ・けんぞう)氏。像主の遺族が群馬県立歴史博物館で開催されていた「幕末の写真師夫妻 島霞谷と島隆」展を訪れ、ここに展示しされていたパネル(オリジナルは本展に出品のため出品されていたのは複写パネル)を見て「似ている!」と指摘したことが発端。なお、速水堅曹氏は富岡製紙場の設立に寄与した人物で、1976年から80年と85年から93年の2回にわたって富岡製紙場の工場長をしている。現存する他の写真からも相貌に類似性が見出せる。ただ、「特定するには詳しい調査が必要」というのが、群馬県立歴史博物館の梁瀬氏の見解(「上毛新聞」平成19年6月24日)です。
さてさて、館林美術館で開催される本展では、件の写真のほか、速水堅曹氏の資料をパネルで展示している。さて、果たして小川一真が撮影したのは、速水氏か否か。ぜひ会場で確かめていただきたいです。
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今後も本ページでは、巡回の話や古写真調査に関わるさまざまな報告などを掲載します。
どうぞお楽しみに。

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2007年07月04日 15:53に投稿されたエントリーのページです。

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